まず、コヨルシャウキさんのことについて簡単にストーリーを話すと……
どこかの国で予言者をしていたものの、その国にとってやばい予言をしてしまい、「そんなことあるわけない!」と非難され、国中を混乱させたとかでユアートに流刑されてしまったようです。その国はその後滅びましたとさ。
ユアート(リコの町の外れ)でひとり、森の中でポツンと一軒家()で暮らすことになったコヨルシャウキさんは、ついに自身に死が訪れる未来を見てしまいます。
その前に、家出してきた少年と出会う未来も見ていて、その通りに従い、家出してきて行く宛を失っていたクレイオスを保護します。
短い期間ではありましたが、クレイオスと一緒に過ごしました。自分はもう長く一緒にはいられないことも伝え、これから生きていくためにすべきことを教えました。
……というお話です。クレイオスくんが生きてこられたのは、コヨルシャウキさんのおかげでもあるのです……。
見た目はいつも余裕ぶった微笑みとを浮かべ、妙に落ち着いたトーンで話す、冷静なお方です。
ユアートのお家もそうですが、祖国の家でも、奇妙なツボやら動物の骨やらが飾ってある、魔女のような不気味な部屋で……正直クレイオスくんも最初ビビっていましたが、それはどうやらコヨルシャウキさんの趣味ではなさそうなのです。
私が思うに、平然を装っているコヨルシャウキさんですが、実は自身の〝未来を予測する力〟が怖いのでは?と思っています。
良い未来を見られることももちろんあります。しかし、良いものばかりではありません。自身にとっても恐ろしい未来を見たことも何度もありました。
あまりに恐ろしくて、そういうスピリチュアルなものに手を出したのでは……?と私は思いました。
動物の骨を持っているからといって部屋に悪霊が入って来ないなんてことはないし、そんなツボを持っていたって不幸を吸い取ってくれるなんて、そんなことはありません。本人も多分分かっていますが、少しでも心が安らぐなら、なんて考えたのでしょうか……。
オッドアイなのも、髪が白いのも、何か理由があるかもしれません。それは少しずつ謎を解いていきますけども、なんだか……見た目以上に臆病な子かもしれない、と思ったわけです。
未来を予測できるからといって、それを回避する行動はほとんどしません。神(運命)に背くことになるからです。そんなことしたら、どんな祟があるか……考えるだけでも、彼女は恐ろしいでしょう。
さすがに、母が死んでしまう未来を見てしまったときはものすごく迷いました。自分が助けられるかもしれない。だけど、そこで運命に背くと、後でどんな祟があるか分からない……。結果コヨルシャウキさんは、母が亡くなるのを見届けることしかできませんでした。
今思ったのですが、母はそんな祟に遭ったことがあったのではないでしょうか。祟に遭った・もしくは祟に遭った人を見たからこそ、その恐ろしさを知っているのではないでしょうか。母でなくても、兄弟姉妹が神隠しに遭った……とも考えられるかもしれません。
良い未来も、悪い未来も、それに背くことはできない。従うしかない。未来を予測することができる力を持っていても、結局は自分はどうすることもできない……。
予言者として収入を得ていたが、予言をして悪い結果だと、予言された人はそれに背く行動をする……そのときどちらに祟が起こるか分からないが、
結局、未来を変えることはできるが、それに対する反動もあるということを知っているからこそ、それを恐れながら、悪い運命も受け入れながら、暮らしてきたのではないだろうか。
今後が楽しみだね……でもまあ、これまたかわいそうな子になりそうだ。



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