2022/10/31のうちの子日記

今回登場するのは、フラーゼカウラスアルトゥム、直接の登場はないけど、間接的にフェイマのことも出てきます。ちょっとだけエテウェルテクスのことも出てきたけど、今回はそこは軽くだけ、ね。


これは前置き。

まあ、物語はアルトゥムがフラーゼの部署で働くことになってからのところから始まったんだけど……最初の数日はエテちゃんと、登場まだ幼児だったウェルテクスが……エテちゃんがアルトゥムのこと心配すぎて付き添ってたんだけどさ。

そのとき、エテちゃんはフラーゼの表情……というか、目が、ね……どこか冷たいというか、遠くを見ているというか……何を考えているのか読み取れないところがあって、さらに心配になるんだけど、ウェルテクスのことも考えて、そのまま離れた町へ帰宅……。

エテちゃんは心配すぎて、毎週?のようにフラーゼとアルトゥムに手紙を書いてて。アルトゥムはやっぱり不器用な「僕はそれなりにがんばっています、お体に気をつけて」くらいの返事しか返って来なかったけど。フラーゼはまあ、ありのままにアルトゥムのことを書いていた、やっぱりしっかりしてるからねフラーゼ……「仕事も速く、真面目に努めてくれているので助かっております」とか「体調が悪そうな日でも休まずに来るのは心配なところです」とか。

ここはまだアルトゥムの話になってしまうけど、アルトゥムはエテちゃんの気持ちに気づいてないというか、やっぱり……多少自分のことしか考えてないところもあって、エテが「寂しいから帰ってきて」とか何度も手紙送ってきたけど、それでもなかなか帰らうとしなかった。それは「エテちゃんにはウェルテクスがいる、僕はそこに必要ないだろう……」と思い込みをしているところがありましてね……。

結局、その言葉はフラーゼの方にも書かれていたので、定期的に強制でアルトゥムを帰らせてたんだけどね……。


前置きが長くてごめんね。ここからは、アルトゥムとフラーゼが働いているときのお話。

フラーゼ、いつも〝私〟の一人称を使ってるんだけど、たまに……目をそらせて、独り言を言ってるようなときに〝僕〟を使うことがあって。そのとき、はっとしてアルトゥムに「……今の聞いてたか?」とか「忘れてくれ」とか言って……どこか〝僕〟を使うことに抵抗があるのか、隠したいように装っていることがあって。……それをアルトゥムは気にしてしまって。

あるとき、フラーゼにそれを訊いたんだ。そしたらフラーゼは……少し焦っているかのように「だって、おかしいだろう?女性が〝僕〟を使うなんて……」って。アルトゥムは、そこは自由なのでは……と言ったけど、「常識の範疇として私は〝私〟を使っているまでだ」って、そこで話を終わらせてしまって。

……それから。フラーゼはなんだか元気がないというか、どこか思い悩んでいるかのように、ぼーっとしてため息をついたりして……。しばらくして「アルトゥム、今日はもう上がれ、私ももう帰る。今日は仕事が乗らない」とか言い出して。アルトゥム、えっ!?ってなるけど……やっぱり、どう考えても自分のせいだと思ってしまって、謝ったんだ、自分のせいで気を悪くしてしまいましたよね、って。でもフラーゼは「いや、君は何も悪くないよ……これは僕の問題だから」って、また目をそらしつつも〝僕〟を使ってたんだけど、ね。無意識なんだろうけど。

まあ、仕方なくアルトゥムは帰ってさ。フラーゼも、今日はもう帰るって、さらに上の上司である父のカウラスに言いにいくんだけどさ。もちろんカウラスは、いつも仕事熱心(すぎる)なフラーゼが帰るとか言い出すなんておかしいと思って。フラーゼの表情もどこか曇っていて。

カウラスは「どうしたの、何かあったんでしょ、話聞くよ?」って言ったけど、フラーゼは「いいよ別に」って素っ気なく言ってさ。でも、そこで話を終わらせないのがカウラス。「いいわけないでしょ、ほら面談室行こう」ってフラーゼの手を取るけど、フラーゼは行かなくて。「だからいいって」って言うけど、目に浮かべた涙は隠せてなくて。「……分かった、じゃあ僕も帰るよ、うちで話そう」って。


これは余談。カウラス、実は町でくらい2番目にえらい人なんだ……副町長とでも言うのかね?町長?になるチャンスがあったのに、自分は人の下で働く方が本領を発揮できるからとか言って辞退したのよ……。


……ということもあり、カウラスは町長?に許可を取ろうとするけど(まだその人のことはまだ明らかになってきないが、カウラスと年齢が近いであろう)、「君が仕事より家族を優先することくらい分かってる」って言ってくれてさ。すんなりと許可をもらったので、カウラスはフラーゼと一緒に家に帰った。


……そしてフラーゼから話を聞こうとするカウラス。相変わらず目に涙を浮かべながらだけど「もう、いいって言ったじゃないか、いつものことだから」とか不機嫌そうにフラーゼは言って。「何かあったからそういうこと考えてしまったんじゃないのかい?」ってカウラスは言うけど、「……ああ、ちょっとね。でも大したことじゃないから」って。「大したことじゃなくても、やっぱりあったんでしょ?話せそうだったら話してよ」って言うからさ。フラーゼは仕方なく「……アルトゥムに訊かれたんだよ、なんで僕が〝僕〟を使うのを躊躇っているのか、って」と言った。「……そうだったんだね、それは仕方ないね。でもきっと、アルトゥムくんはラゼのこと心配してるんだよ、悪気はないと思うよ」ってカウラスは返して、フラーゼは「……分かってるよ、そんなこと」って。カウラスはそれから「一応、アルトゥムくんにも話を聞いてくるね、今日はせっかくだからゆっくり休んでて」って、カウラスは家を出たんだ。


アルトゥムの家……というか、アルトゥムは寮みたいなところにいるので、そこを訪れたカウラス。アルトゥムを訪ねると「あ、や、やっぱりフラーゼさんのことですか?」って、アルトゥムは焦ってて、「ご、ごめんなさい、ぼ、ぼくのせいなんです」って謝って。カウラスは「ううん、アルトゥムくんは何も悪くないんだ……あれはフラーゼの問題だからね、君は気にしなくていいんだ」って言って。「で、でも……」って、まだアルトゥムは焦ってるけど、カウラスは少し重たい口を開いて「……前にも言ったかもしれないけど、フラーゼには誰にも言えない悩みがあるんだ。僕もだけど、君にもどうすることもできない。だから、優しく見守っていてもらえないかな?」って言って。「……は、はい」ってアルトゥムは答えて、カウラスは話を続けた。

「僕とフラーゼには……まだ受け止められないことがあってね。」カウラスは、少しうつむきながら、弱々しい声で話した。「僕の妻が……つまり、フラーゼのお母さんなんだけどね、いないんだ」カウラスはハッとして言った「ご、ごめん。確か君も、ご両親が……」って言ったけど、アルトゥムは「あ、い、いえ、ぼくはいいんです」って言って。……またカウラスは話を続けた。「もう、ずっと何年も前の話なのにね……ああ、」カウラスの顔が少し歪み、目が潤ってきた。「……ごめん、泣きそうだ」……カウラスは袖で目をおおい、テーブルにうつ伏せてしまった。アルトゥムはまた慌ててしまった……僕、泣かせてしまった!?って。「ほんとにごめんね、大の大人がこんな……みっともないよね、」って、涙声でそう言って。アルトゥムは、どうしよう、どうしようって焦ってたけど、結局慌ててそわそわするだけで何もできなかった。

……しばらくしてカウラスは落ち着いて、「今日はごめんね。……ほんとに、君は心配しなくても大丈夫だよ。これは僕とフラーゼの問題だから……そっとしておいてほしいな。それに……フラーゼはきっと、いつか君に本当のことを話してくれると思うよ。」とアルトゥムに言い、帰ることにした。

帰ってからフラーゼに心配されてしまった、「父さん、どうしたの?ひどい顔してるよ」って。「……ああ、少し思い出してしまってね」って、ひどく落ち込んでいるようにカウラスはそう言って。「まさか、アルトゥムに……アルトゥムに何を話したんだよ」って、フラーゼは少し焦りながら訊いた。……知られたくないことがあったから。「ううん、僕たちにはフェイマちゃんがいないってことしか言ってない」「……それならいいんだけど、ほんと余計なことは言わないでくれよ」って。……カウラスは「……ごめん、少し部屋にいるね」と言って、その場を去った。


と、まあこんな感じの内容でしたが、文字にするのは大変ですね!頭の中で物語はアニメみたいにすぐ流れていくんですけどね……

オチは特にないというか、私の物語に終わりはないので、いつまでもオチはありません。

それでは、今日はこの辺で。

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